───解放しろ、全てを。

焼肉6人前食べた結果wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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焼肉

 

 

「ここは…(ココア)」

気がつくと、彼は真っ暗な部屋にいた。

微かに差し込む月明かりを頼りに、辺りを見回す。天井にぶら下がる錆びたシャンデリアが、本来の役目を果たさずに彼を見下ろしていた。

「さっきまで……俺は焼肉を食っていた……」

「俺は……肉を6皿注文して……」

「たしか、4皿食ったんだ……それで……」

記憶はそこで途切れていたようだった。まるでそこが限界だった・・・・・・・・とでも言うように、彼は、4皿から先のことを何も思い出せなかった。

ふと下を見ると、白いシャツが赤く染まっている。

彼は急に立っていられなくなり、床に倒れこんだ。

***

何も思い出せない。

誰もいない部屋で、僕は夕食を作っている途中らしかった。

牛カルビ塊を包丁で削ぎながら、牛カルビ塊ってなに?どこで売ってるの?などと考えたりしていた。

ともあれ、シャツが汚れるといけないから着替えてしまおう。どうしてYシャツのまま料理していたんだろうか。

包丁を置こうとした瞬間、強すぎる西日が包丁の腹に反射して、一瞬目の前が真っ赤になった。

僕の意識はそこで途切れた。

玄関で、SESAMEが動く音がした。ような気がした。

***

「うう……」

床に伏しながら、うめき声をあげることしかできなかった。完全に食い過ぎだ。

「まあ最初はお通しの代わりに、ロースとカルビを2皿ずつ頼もう」じゃねえんだよな。冷静に考えて4人前を注文した時点で試合終了だし、オーダーストップだった。

一人焼肉なんて久しぶりだったから、感覚が完全に狂っていた。

ふと横を見ると、誰かが立っていた。

……は?ここは俺の家だ。そういや俺は、玄関に入ったところでぶっ倒れて………

腹を伝う、生暖かい感触に気がついた。

 

腹が、爆発していた。

***

気の遠くなるような時間が過ぎた気がしたが、部屋の中は相変わらずだった。

ただ一つ違っているのは、彼を見下ろしているのがシャンデリアの他に、もう一人増えたということだけだった。

シャツが汚れていた。

思い出した。そうだ、僕はシャツを、替える途中だった。

替えて、あげなきゃ。彼のシャツが、汚れてしまっている。